藤原竜也綾瀬はるかに怪しい誘いをされデレデレに!?石原さとみ北大路欣也ら豪華キャストが終結した映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』

藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみが共演、豪華キャストが集結したことでも話題となった心理サスペンス『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』。ホラー映画の大ヒット作『リング』、『スマホを落としただけなのに』を手がけた中田秀夫がメガホンをとり、米澤穂信のベストセラー小説をモチーフに映画化したもの。

時給11万2000円という高額なアルバイト料金につられて集まった男女10人がどんな仕事の内容かも分からず、人里離れた場所の怪しげな施設"暗鬼館"で、恐怖の1週間を過ごすことになるストーリーだ。

藤原、綾瀬、石原とともに事情も境遇も異なる男女を演じたキャストは阿部力、武田真治、平山あや、石井正則、大野拓朗、片平なぎさ、北大路欣也などの面々。謎の建物に入ると夜の22時を過ぎたら個室から出てはいけないこと、各自の行動は24 時間、"ガード"というロボットに見張られ、事件が起きたら探偵を決め、自分たちで解決すること、"暗鬼館"を出られるのは7日間が経過する、もしくは生存者が2名になった時、などのルールがアナウンスされ、始まったのは参加者の正気を失わせる恐怖の実験と称したサバイバルゲームだった。ちなみに本作が公開される前年の2009年に後にシリーズ化されることになった『カイジ 人生逆転ゲーム』が公開。期待を裏切らない藤原竜也の演技、新たなキャラクターに挑戦した綾瀬はるか、石原さとみにも注目だ。

(C)2010「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」製作委員会

■可愛い女子に声をかけられただけなのに極限状態に陥る藤原の運命は?

藤原竜也が演じる結城はバイトを探しているごく普通の青年。ある日、コンビニで求人誌を立ち読みしていたところに「こういうバイトってどう思われます?」と携帯(まだガラケーの時代)の画面を見せて話しかけてきたのが綾瀬はるか演じる須和名だ。11万2000円という時給に「ありえないですよ」と言いながらも、彼女の美しさにすっかりデレデレ状態になり、デスゲームに巻き込まれる設定だ。気味悪い"暗鬼館"に集結した10名と一夜を過ごし、翌朝、最初の犠牲者が出た時に「実験中止だ!」と叫んで暴れる様からして藤原竜也であり、一番怯えている役柄なのに個性派キャスト陣を統括するような存在感を放っているのが流石だ。愛する息子を亡くしてアルコール依存症になっている安東を演じた重鎮、北大路欣也とのやりとりは殺伐とした展開の中、心温まるシーン。世代は違えど2人の実力派俳優の共演が貴重である。そして後半の手に汗に握る極限状態マックスのバトルは最大の見どころと言えるかも?

(C)2010「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」製作委員会

■全く違うタイプのミステリアスな女性を綾瀬と石原が演じる

結城を誘った元OLの須和名は10人の中で最も冷静といってもいいキャラクターだ。結城を頼りにしているが、凄惨な殺人現場を見てもそれほど動揺せず、
非日常のサバイバルゲームが繰り広げられる中、一番フラットにストーリーの中に存在している。対して腕にいくつものリストカットを思わせる傷があるWEBデザイナー、関水を演じた石原さとみは暗い過去を想像させる雰囲気をまとった役。綾瀬と石原が全く違うタイプのミステリアスな女性を演じている。疑心暗鬼になる人間関係の中、どんどん正気を失っていく中で見せる表情や這いつくばって逃げる結城をゾンビのように追いかけるシーンはまさにホラー。

自分の意志を表に出さない役の綾瀬が結城にだけは見せる物憂げな表情もふくめ、2人の女優の見たことがない顔にも出会える作品だ。

文=山本弘子

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放送情報

インシテミル 7日間のデス・ゲーム
放送日時:2022年10月22日(土)18:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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