声優・内田雄馬が「ゲッターロボ」への思いを語る「昔からのお約束が生む高揚感が魅力です」

内田雄馬
内田雄馬

昭和時代、男子小学生を中心に圧倒的な人気を誇ったアニメ「ゲッターロボ」シリーズ。その原作漫画の最終章にして、未完の名作となった「ゲッターロボ アーク」が満を持して初の映像化。AT-Xにて7月4日(日)よりスタートする。

今回、主人公・流拓馬を演じる声優・内田雄馬に直撃し、今作への思いを語ってもらった。

「ゲッターロボ アーク」について語った内田雄馬

「長い歴史を持つ『ゲッターロボ』シリーズですが、僕にとってのゲッターロボは、ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズに登場する、ものすごく強いロボットという印象でした。実際に僕が作品に触れさせていただいたのはオーディションのお話を頂いてからです。今まで、拓馬のように気持ちを前面に押し出すキャラクターを演じる機会があまりなく、僕個人としてもあまり得意ではない方だと思っていたんです。そんな中、今回のオーディションで『拓馬を演じられたら新しい世界が広がるだろうな』と思いながら、自由に演じた結果、拓馬役を頂くことができて本当にうれしかったですね。

アニメ版『ゲッターロボ アーク』は、原作漫画のストーリーを踏襲しながらも、アニメならではのシーンも盛り込んでいるので、今までのシリーズから『アーク』への流れがしっかり描かれている、と感じます。僕が演じる拓馬が操縦するゲッターアークという機体の第一印象は『敵かな?』でした(笑)。見た目が悪魔的というか有機的な印象だったので。翼のようなフォルムもなかなかないな、と思いました。近年、ロボット物のアニメが少なくなってきている中、久々に登場したゲッターシリーズでインパクトを持った機体ですので、皆さんも『何かすごいものが現れたな』と思うのではないかなと感じます。

4 月中旬開催の『「ゲッターロボ アーク」キャスト発表記念オンライントークイベント』で、OVA『真(チェンジ !! )ゲッターロボ 世界最後の日』('98年)などで拓馬の父親でもある流竜馬を演じた石川英郎さんとお会いしました。石川さんの『ゲッタートマホーク』や『ゲッタービーム』など、必殺技の熱い叫びを生で聞くことができ、うれしい限りでした。

昔のアニメは夢や希望だったり、想像の世界をとても大事にして作られていたと思います。そして、今の時代はそういった作品を見て育ってきた世代の方がたくさんいらっしゃいます。アニメは子供だけのものではなく、視聴層も拡大して、夢や希望よりも現実世界を生きる人々の共感を呼ぶ、繊細なアニメーションが増えてきていると感じています。そんな時流の中、『敵が来たら倒す』『ロボットで必殺技を出すときは叫ぶ』といった、昔ながらの"お約束"を大事にする作品を今の時代に皆さんにお届けするのが『ゲッターロボ アーク』という作品のポイントなのかな、と思います。初めて見る方でも分かりやすい、お約束が生む高揚感と憂鬱を吹き飛ばすようなパワーを、キャストとスタッフ一丸となってお届けしますので、ぜひ最後まで楽しんでください」

「ゲッターロボ アーク」

Ⓒ永井豪・石川賢/ダイナミック企画・真早乙女研究所

うちだ・ゆうま●9月21日生まれ、東京都出身。アニメ「BANANA FISH」「ぐらんぶる」(共に'18年)など人気作で主演を。'18年にはアーティストデビューを果たすなど、活動の幅を広げている。

撮影=大川晋児 取材・文=中村実香 
スタイリスト=奥村 渉(WM) ヘアメーク=尾関真衣(addmix B.G)

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放送情報

ゲッターロボ アーク
放送日時:2021年7月4日(日)21:00~
チャンネル:AT-X
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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