【前編】大阪出身で「なんで」オリックスファンなの?大手建設会社を5カ月で退職したB-モレル、人生を懸けて応援するほどの"運命"

オリックスを"絶叫応援"する人気YouTuberで、ファンと一緒に野球を楽しみたいとスポーツバー「circle change」を今年都内にオープンさせたB-モレル。昨年、大学院を卒業して大手ゼネコン会社に就職するも、バファローズの応援に集中したいと5カ月で退職するほど筋金入りのファンだ。そんなB-モレルが語る、オリックスとファームの楽しみ方とは――。

■阪神より良かった"還元率"

大阪生まれの僕が野球を見るようになったきっかけは、親に球場に連れて行ってもらったときに応援歌や球場の演出がすごく面白いと思ったことです。2006年当時、僕は小学4年生で、京セラドーム大阪に行くと谷佳知や清原和博がプレーしていました。

中学生の頃までは阪神とオリックスが両方好きでファンクラブに入っていました。でもオリックスのほうがすぐにポイントが溜まり、グッズと交換する際の還元率が良かったんです。大学生になってから春季キャンプやファームの球場に観に行くようになると、選手からサインをもらいやすかったですしね。そういうところで親近感が湧き、気づいたらオリックス一本になっていました。

当時、僕が住んでいたのは大阪だったので、周囲はみんな阪神ファンでした。野球の話になると自然と阪神の話題になり、自分がオリックスファンって言うと「なんで?」って第一に聞かれる。オリックスについて説明する作業が1個増えるのは面倒くさかったですね(笑)

でも、周りの人をオリックスファンにしたこともありました。オリックスファンがいないなら、自分が増やしていこうみたいに感じていましたね。

■モレルの"愛されエピソード"

大学生だった2016年、舞洲にある大阪シティ信用金庫スタジアムに初めてファームの試合を見に行きました。普通に暇だったのと、好きな選手がそこにいたからです。それは、僕の名前のもとになっている、ブレント・モレルです。

来日した2016年、春季キャンプで会ったときにすごく人柄が良かったんですよ。サインをもらおうと声をかけたら、「今はちょっとダメだ」って最初は断られたんです。「でも練習が終わったら絶対帰ってくるから、そこにずっとおっとけ」って。冗談半分で聞いて、そこにおったらホンマに帰ってきて、「待たせたな!」って。めっちゃカッコ良かったですね。

モレルは4月21日が誕生日で、オリックスに来て1年目のその日は仙台の楽天戦で初回の第1打席から2打席連続ホームランを打ちました。ところが雨が降ってきて、3回途中で降雨ノーゲームになったんです。来日初ホームラン、しかも誕生日のホームラン2発が幻になるという"愛されエピソード"が僕は好きでしたね。

■ファームだけに存在する楽しみ

来日1年目のモレルは思うように状態が上がらず、ファームに落ちていた夏、舞洲まで見に行きました。

球場の雰囲気で京セラドームと違いを感じたのは、応援歌がなかったことです。ファームに行くのは選手個人のファンも多いと思うので、試合に集中して静かに見ているような感じでした。

でも、ファームにもスタジアムDJがいて、球場を非常に盛り上げていたことも印象に残っています。ファンの入場前に選手が並んでハイタッチをしてくれるお出迎えがあり、ファームならではの距離の近いファンサービスもすごく良かったですね。

当時、舞洲の屋台で売られていたたこ焼きも美味しかったです。イニング間にYMCAを踊って、一番踊った人が景品をもらえるというエンタメ要素もありました。

一軍の試合を見に行くと、チームを応援して勝ってくれたらうれしいなって感じですけど、ファームでは勝ち負けが気にならない。そうした点で楽しみ方が違いますね。

モレルのようにお目当ての選手の活躍を見に行くとか、サインをもらいに行くのがメインの楽しみです。特にモレルがいる頃は、ファームにも結構行っていました。

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